美味しいうなぎは隠れた苦労があって食べれるもの
うなぎは高級な食材としても有名なのはご存じと思いますが特に天然物のうな重は一人前4000円以上する事もありとても貴重で高価な食材でもあります
つい最近まではうなぎがどうやって子供を作るのか判明しておらず漁で取れる分だけしか流通できないので高級食材になってたのは有名な話し。
一時はうなぎの数も減少してきて絶滅危惧種にも指定されてましたが近年はうなぎの養殖に成功して現在我々が口にできる程回復してきてますね
そのうなぎにも漁があるのですが知らない方も多いのではないでしょうか?
という事で今回はそのうなぎの稚魚である「シラスウナギ漁」を紹介します
シラスウナギ漁ってどうするの?
漁は誰でもできる訳ではなく県の漁業を管理しているところで事前に申請をし許可を貰う事が必要です
きちんと許可が下り漁へ参加できるようになってもシラスウナギが捕れるのは真冬のシーズンのみ!
うなぎの稚魚は海から川へ昇っていくのですがそれが夜から朝にかけてなので漁は真冬の夜から朝にかけて行われます
船で網を引っ張り取ればいいのでは?と思うかもしれませんがそれは違法となるのでできません
乱獲防止の為、あくまで人の手でしか取れないようになっています
海の中へ突入
ウェットスーツを着込み網を持って海へ入っていくんですがシラスウナギも波が穏やかな場所には少なく、水流が激しい場所の方が獲れやすいそうです
真冬の海なんて入る気しないと思うでしょうが入ってしまうとウェットスーツの効果もあり、ぬるま湯に浸かってるようで寒くはないらしい
ただ一番きついのは海から出た時!
体中がかじかんでウェットスーツも脱げないくらい凍える模様
私が高収入が期待できても参加できないのはソレが理由ですね・・・
おまけに水中で網を長く引っ張り続けると一緒にすくってしまった石で稚魚が死んでしまうので何度か網を空にする為に時折陸へ上がってこなければいけません
漁が行われる河口にビニールシート等で作った簡易の小屋がある理由は着替える時の寒さ対策もありますが稚魚も寒さで死んでしまうので風よけが必要なのです
漁に必要な網のお値段
一応売っている所があり2万5千円くらいで買えるそうですがこれが広範囲をすくえるように大きくなっています
私がみた実物は横幅が2M近くあったと思います
その大きな網を片手に真冬の荒波に揉まれながら引っ張るんですが沖に流されそうになる事も日常茶飯事で死にもの狂いだそうです・・・
現に真っ暗な沖に流され救助される方も毎年1人はいるとか
「流されそうになったら網を捨てて泳いで戻ればいいじゃん」と思うかもしれませんが漁をしてる人の中にはそう簡単に網を捨てる人はいません
網がすぐ買える保証があれば別ですが、網の在庫が無ければそのシーズンは漁ができなくなるんですから。
過酷さの見返り
それだけの過酷さなので見返りは当然大きいです
今シーズンの相場は分かりませんが数が減少してないシーズンではバスケットボール程の塊をすくえたら50万円にはなったと聞いてます
一日でその稼ぎになるので過酷な環境でも参加する方が多いのは納得ですね
しかし相手は生き物で毎日獲れるというものではなく獲れない日も続いたりし、海へ入っても10匹も獲れない感じで日当分獲れるようになるまでしばらく休みだという事もあります
私の友達は昼間の仕事が終わって19時頃帰宅し、それから風呂と飯を済ませ漁へ行き朝の4時か5時頃まで漁をしてから帰宅し風呂に入って少し仮眠して昼間の仕事に来るというハードな生活をしてました
稚魚がいない日は夜の23時頃には帰ってくるのでそんな日にタップリと睡眠をとって体力を温存してたんですが私にはそんな生活はできません・・・
冬のシーズンだけとはいえ私なら1週間で体を壊す自信があります 😥
体力に自信のある方はそんな風に昼間は本職で仕事し夜は漁で稼ぐ人もいれば漁だけに専念する方もいるようです
まとめ
いかがだったでしょうか?
うなぎが高い理由も頷けたかと思います
貴方なら日当3万ならやってみますか?
相場がいい年は冬に荒稼ぎして夏は質素に過ごしている専業にしている方も中には居るようです
お気づきと思いますが私は友人から何度か誘われましたが丁寧に断っており、この記事は複数の友人の話しを元にシラスウナギ漁を知らない方の為に書いています
私なら日当5万貰えてもやれる気がしません。。。